仕事のストレスで引きこもる前に

近年、大人の引きこもりが増加しています。引きこもりと言うと学校に適応できない子供達やその延長線上の大人のものという印象がありますが、実は就労経験のある人も少なくないのです。一旦は学校を出て就労した人が何故引きこもるのかと言うと、その理由の一つにストレスが挙げられます。

就労していた人の多くが、必ずしも元々内向的な性格であったわけではありません。真面目なタイプであったり、外交的なタイプの人も多くいます。しかし、そういった性格が職場や職種に適正でない、つまり、多くの仕事が来る職場に完璧主義の真面目なタイプが入って重圧に押しつぶされたり、落ち着いてこつこつやる人が多い職場に外交的で明るいタイプの人が来て浮いてしまったりと、仕事や周囲の人と自分を合わせられないときに、会社に行けなくなり、引きこもるようになるケースがあるのです。
体調に直接影響が出た場合には精神科に通院する、薬を服用するといった方法で治療ができますが、会社に行くことそのものが不可能な状態になるともう復帰することは難しいと考えた方が良いでしょう。
そのため、そうなる前に転職することが大切です。

たとえ会社に行けなくなった後でも転職することで改善できる場合があります。環境自体を変えることで、気持ちも切り替えられるからです。
ただし、うつ状態になっているときに無理に転職活動をすると逆に自分を追いつめてしまうことになりかねません。うつ状態にあるのであればそれをきちんと治してから、主治医や家族と相談しつつ転職活動に向かいましょう。